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鉄道で巡るイギリス社会主義の歴史と源泉

鉄道で巡るイギリス社会主義の歴史と源泉

料金

10月22日(火)~10月29日(火) 5泊8日 820,000円

燃油サーチャージ・空港使用料・諸税が航空会社により93,000円~112,000円が別途かかります。左記は、 2024年7月現在のものです。航空券の発券レートにより変動します。その場合は差額を徴収もしくは返金いたします。

日程表

添乗員が同行します

企画実施旅行会社

(株)富士国際旅行社

観光庁官登録旅行業 84号(1966年取得) 日本旅行業協会正会員

〒231-0062神奈川県横浜市中区桜木町1-1-7ヒューリックみなとみらい1104  
■Tel :045-212-2101
■Fax:045-212-2201

受託販売旅行会社

有限会社 旅ステーション

〒504-0825 岐阜県各務原市蘇原柿沢町2-47 ■Tel:058-389-6722 ■Fax:058-389-6792

旅のみどころ

3日目 ニューラナーク

18世紀にイギリスで起こった産業革命は、それまで家内制手工業の地主による小規模な工業生産を工場経営へと駆り立てました。それまでの熟練労働者は、低賃金の子供や少女たちに置き換えられ、大きな利益を手にする資本家と生活ぎりぎりの賃金で過酷な労働を強いられる工場労働者が誕生しました。スコットランドの工場経営者ロバートオーエンは、労働意欲を失い、犯罪や売春に走る少女たちのために世界初の幼児教育施設を工場内に設置し、労働意欲を高め、高い生産性を実現しました。また社会主義による工場運営で利益の平等な分配を行うユートピアを建設しようとアメリカに渡りますが失敗します。後に登場するマルクス・エンゲルスらは、空想的、理想主義的社会改良主義という意味で、空想的社会主義とよんで、さらなる現実的で本質的な問題解決の道筋を探求しました。

4日目 マンチェスター

産業革命の中心地マンチェスターで工場経営者の父を手伝っていたドイツ人エンゲルスは、工場労働者の悲惨な状態を目にし、同郷のマルクスとともに、この状況の根本にある資本主義の仕組みを解き明かし、労働者を救済するには、資本主義の仕組みを大元から変える必要があると考えました。しかし、初期の社会主義者の失敗を教訓にして、労働者自身が学習し、社会の多数意思により変革を行う必要があると結論に達しました。資本家による社会改良の空想的社会主義に対して、社会変革の担い手を多数者である抑圧される当事者に求めるという意味で、自らの現実的・合理的考えを科学的社会主義と呼びました。

 

4日目 ロッジデール

マンチェスター郊外のロッジデールでは、労働者がミルクや小麦を安く手に入れるために組織された消費生活協同組合の発祥地があります。生協運動は、その後、イギリス全土、そして世界中に広がり、日本にも、各地に消費生活協同組合ができました。安心・安全な食品を廉価で供給し、運営主体も消費者が担うという民主的な流通システムが確立しています。

4日目 ブラッドフォード

マンチェスター北東部のブラッドフォードには、平和学を創設したブラッドフォード大学があり、この町には、イギリス唯一の平和博物館があります。現在移転のため休館していますが、この夏にリニューアルオープンする予定です。

5日目 リバプール

マンチェスターで生産した繊維製品は、鉄道でリバプールへ運ばれ、アフリカへ輸出されました。商人たちは、その販売利益で、奴隷を手に入れ、アメリカの植民地で売りさばき、その利益で、原材料の綿花を購入して、イギリスに持ち帰りました。いわゆる三角貿易は、大英帝国に莫大な富をもたらしました。現在、世界遺産に指定されているアルバータドックには、世界で唯一奴隷についての展示のある海事博物館があります。

6日目 ロンドン

大英帝国の興隆を極めた当時のロンドンは、世界の中心都市として、あらゆる最新の情報が集まっていました。パリ・ブリュッセルと亡命生活を続けていたマルクスは、当時、大英博物館の中にあった大英図書館で、経済学・社会学・哲学の研究を続け、剰余価値を生み出し、搾取により労働者の能力を利用し巨万の富を築く資本主義の仕組みを科学的に解明し、その研究成果をエンゲルスの協力を得て「資本論」として発表しました。今回のツアーでは、大英博物館・大英図書館の他に、ロンドンでのマルクスの家の跡、エンゲルスの家のあったところ、マルクスの墓を訪問します。