イスランド南西部に位置するシンクヴェトリル国立公園(Þingvellir National Park)は、雄大な自然とアイスランドの歴史を同時に体感できる世界遺産です。レイキャビクから約40kmの場所にあり、ゴールデンサークル観光の主要スポットの一つとなっています。
最大の見どころは、**北米プレートとユーラシアプレートが引き離されてできた大地の裂け目(ギャウ)**です。地殻変動によって形成された岩壁や渓谷が広がり、独特の景観をつくり出しています。園内のシルフラでは、地下水がろ過されて非常に透明度の高い水が湧き出し、ダイビングやシュノーケリングのスポットとしても知られています。
また、シンクヴェトリルはアイスランドの民主政治の歴史において極めて重要な場所です。930年頃、全島から人々が集まり「アルシング(Alþingi)」と呼ばれる議会が開かれたとされ、世界でも最古級の議会制度の発祥地として知られています。ここでは法律の制定や紛争の調停などが行われ、アイスランド社会の政治的中心地となりました。
2004年には、こうした歴史的・地質学的価値が評価され、ユネスコ世界遺産に登録されました。壮大な地形と歴史的な議会跡が一体となった、アイスランドを代表する観光地です。
シンクヴェトリルの自由旅行情報
シンクヴェトリルの行き方
レンタカー
鉄道がなく路線バスが唯一の公共交通機関のアイスランドではレンタカーが最も自由に格安に旅行できる方法です。
公共バスを利用する場合
2026年現在、レイキャビクからシンクヴェトリル国立公園へ公共交通機関だけで行くのは、かなり難しいです。
アイスランドの公共バス Strætó(ストライトー) の地方路線網は2026年1月に再編されましたが、現在の路線にはレイキャビクからシンクヴェトリル国立公園(Þingvellir)へ直接向かう定期路線バスはありません。
例えば、レイキャビクから南部方面へ向かう51番線は、現在はレイキャビク~セルフォス(Selfoss)間の路線となっています。しかし、セルフォスからシンクヴェトリルへ向かう定期バスもありません。
したがって、
レイキャビク → セルフォス(51番) → タクシー等 → シンクヴェトリル
という組み合わせは可能ですが、距離と費用を考えると、観光目的ではあまり現実的ではありません。
おすすめは観光バス
シンクヴェトリルは、グトルフォス、ストロックル間欠泉と合わせた「ゴールデンサークル」観光で訪れるのが一般的です。
そのためレイキャビクからなら、
レイキャビク → シンクヴェトリル → ゲイシール/ストロックル → グトルフォス → レイキャビク
というゴールデンサークルの1日観光バスツアーを利用するのが、公共交通機関に近い感覚で利用でき、最も便利です。