モンサンミシェルの修道院は、フランスのノルマンディー地方に位置する小島の頂上に建つ、ユネスコ世界遺産に登録された有名な観光地です。この修道院は8世紀に創設され、時代とともに増改築が繰り返されてきたため、ロマネスク様式とゴシック様式が混在した壮大な建築物となっています。修道院の見学では、美しい礼拝堂や回廊、中世の建築技術が垣間見える大広間、そして王の間など、多くの見どころがあります。見学は通常1〜2時間程度で、オーディオガイドやガイドツアーを利用すると、建物の歴史や宗教的な背景についても詳しく理解することができます。特に回廊からは大西洋の素晴らしい眺望が楽しめるほか、干潮時と満潮時で変化する周囲の風景も魅力的です。また、観光シーズンには混雑することがあるため、早朝や夕方に訪れるのがおすすめです。事前予約を行うとスムーズな見学が可能です。修道院内には階段が多いため、動きやすい服装と履物での訪問を心掛けましょう。
モンサンミシェル修道院の自由旅行情報
モンサンミシェル修道院の行き方
パリから公共交通機関で
パリのモンパルナス駅からTGVでレンヌへ行き、レンヌ駅前のバスターミナルからキロロ社バスでモンサンミシェルの対岸の村、ラカゼルヌ村に行く。そこから、無料シャトルバスでモンサンミシェルの島の下の門まで行ける。あとは、徒歩で参道を上ること20分で、修道院の入り口に到着する。
モンサンミシェル修道院の営業時間
夏季（5月1日～8月31日）
●9:00～19:00(最終入場時間は18:00）
冬季（9月1日～4月30日）
●9:30～18:00（最終入場時間は17:00）
モンサンミシェル修道院の入場料金
●大人 13ユーロ
割引料金
●大人11.5ユーロ
海の街、シテ・ド・ラ・メール入場券を提示。サン・マロ大水族館、大水族館入場券を提示。ブルターニュフェリー、搭乗券を提示。セザム、セザムカードを提示。アヴランシュ・スクリプトリアル、博物館入場券を提示。SNCF旅行者 – ノマドネットワーク – パリ/モンサンミッシェル、旅行の5日以内にパリ/モンサンミッシェル路線の列車チケットを提示のいずれかでこの協定料金が適用になる。
無料入場日
●11月、12月、1月、2月、3月の第一日曜日は無料。
●ヨーロッパ遺産の日（9月の第三土日）は無料。
オーディオガイド
モンサンミシェルの見所
食堂
モンサンミシェル修道院の食堂は、修道士たちが食事を取るための場所として使用されていた広間で、静寂で荘厳な雰囲気が漂う美しい空間です。長い石造りのホールには、細長い窓から柔らかな光が差し込み、ゴシック様式のアーチ型天井が特徴的です。食堂では、修道士たちは食事中の会話を禁じられており、黙想と祈りの場でもありました。現在は観光客が見学できる場所として開放され、その歴史的価値と美しい建築を楽しむことができます。
中庭
モンサンミシェルの中庭（クロワトリー）は、修道院の建物の中心に位置する静かな空間で、修道士たちの祈りと瞑想の場として利用されていました。四方を美しいゴシック様式のアーチで囲まれており、石造りの柱が並ぶ回廊が特徴的です。中庭の中央には緑が植えられ、心安らぐ雰囲気を醸し出しています。この中庭からは大西洋や周囲の景色も望むことができ、訪れる人々に当時の修道士たちの生活を感じさせる神聖で落ち着いた場所となっています。
サンピエール教会 Église Saint-Pierre
モンサンミシェル修道院内にある Église Saint-Pierre は、15 世紀に建てられた小さな教会で、モンサンミシェルの住民のための教会として機能していました。 聖ペトロに捧げられており、漁師の守護聖人でもあります。教会のすぐ上には小さな墓地があり、教会の塔はランドマークとして高くそびえ立っています。 教会の内部には、ノルマンディー様式の装飾が施され、美しいステンドグラスがあります。 また、教会の入り口にはジャンヌ・ダルクの像が置かれています。グラン・リュの中にある Église Saint-Pierre は、モンサンミシェルを訪れる際にぜひ立ち寄りたい場所です。
修道院付属教会 Abbey Church
モンサンミシェル修道院付属教会は、11 世紀に建設されたロマネスク様式の教会で、修道院の心臓部として機能しています。聖ミカエルに捧げられ、その壮大な建築様式は、ゴシック様式とロマネスク様式の融合が見られます。教会内には、美しいステンドグラスや彫刻、聖歌隊席など、見どころが満載です。特に、教会の西側にあるファサードは、その壮大さと美しさで有名です。モンサンミシェルを訪れる際には、ぜひこの歴史的な教会を訪れてみてください。
